雨晴

もてなすための“しつらえ”をイメージした空間

デザインコンセプト
担当:米谷ひろし/TONERICO:INC.

「雨の日も晴れの日も心からくつろげるくらし」をコンセプトに掲げ、食、茶、酒をキーワードに日本全国から選りすぐった器や雑貨を販売する店舗。

最初にイメージしたのはもてなすための“しつらえ”だった。白木の板盆に料理が盛られた器など、丁寧に並べられた様は、言葉ではなく心が通う情景だと思う。そういったしつらえの板盆を空間化することで、「雨晴」のコンセプトが具現化できるのではないかと考えた。

板盆を収める格子枠は、それ自体を主張しない細さに抑え、板盆の小口も同寸法に揃えることで薄く軽い印象にした。あくまでも繊細に、大切に扱われている空気をイメージしている。

70年代の建築の内部天井には下地材としての木毛セメント板が残っており、それをそのまま立ち下げる構成とした。そして床の間を思わせるように壁面を切り取っていき、板盆のしつらえの背景とした。その壁面上部から天井にかけては、灰色から濃い灰色にぼかしながら切り替えることで、霞みかかった空のイメージや、内部でありながら外部でもあるような空気をイメージした。

今回のような路面店は立地や建築の状況など、与条件をどのように解釈するのかはさまざまで、ある種の他力本願のような部分に乗るか反るかにかかっているように思う。白金の坂の途中に位置し、開口部から一段下がった店内となる状況だったが、内外の中間領域としての床の段差や引き戸による開放的な開口部など、意図的なデザイン操作をせずにありのままの条件を受け入れつつ、その特性と店舗が目指している本質に向かった空間となれば「雨晴」の自然観と共鳴してくれるのではないかと思う。

所在地 東京都港区白金台5-5-2
開業日 2015年12月
設計 米谷ひろし、君塚 賢 / TONERICO:INC.
面積 81.50m2
撮影 Satoshi Asakawa
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