丘の礼拝堂

構造・空間・装飾が一体化した礼拝堂

デザインコンセプト
担当:百枝優

長崎市式見町に位置する、市所有の宿泊施設の敷地内に建設された礼拝堂。施主である民間企業が2016年度から施設の運営を担っているが、将来的に公共の資産になることを踏まえ、過度な演出性を控え、荘厳さ、物質感のある礼拝空間を目指した。

長崎には「大浦天主堂」という市民に馴染みのある木造ゴシック様式の礼拝堂があり、「在来工法を用いて、ゴシックのような高く大きな空間をつくること」が設計の課題となった。

方法としては、上に向かって「縮小(寸法)+増加(数)」を繰り返す樹状ユニットを箱の中に充填させつつ、小屋型の立体的な吹き抜けをつくった。「三層構成」「身廊、側廊のような形式」「45度回転」など、ゴシックの礼拝堂に見られる特徴を内包しており、構造・空間・装飾が一体化した空間となっている。木架構の「幹や枝」、小屋型の形式性を持った「吹き抜け」、ブレース(柱と梁の溝面内に入れる斜材)が描く「グリッド状の水平線」が同時に現れ、重ね合わさることで、奥行のある視覚的体験を生み出している。フラクタルな新しい架構システムによって“自然”の空間をつくり出した。

所在地 長崎県長崎市四杖町2671-1
建築主 メモリード
設計 百枝優建築設計事務所
施工 勇進建設
工程 設計期間:2015年11月~2016年5月、施工期間:2016年6月~2016年10月
開業日 2016年11月1日
敷地面積 17,927.55m2
建築面積 125.27m2
構造 木造
撮影 針金洋介
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