毎年フランクフルトで開催、次のシーズントレンドを牽引する3つの専門見本市(2)

毎年フランクフルトで開催、次のシーズントレンドを牽引する3つの専門見本市(2)

創作意欲を刺激する見本市「クリエイティブワールド」

「Creativeworld(クリエイティブワールド)」は、ホビー、クラフト、アート用品の業界をリードする国際専門見本市。出展者によるワークショップやトレンドプレゼンテーションも充実していることが特徴で、新製品にふれて体験できるビジネスプラットフォームとなっています。

取り扱い製品は、造花、フローリスト関連用品、ラッピング用品、クラフト工具、アート、グラフィック、絵画用品、手芸、テキスタイルデザイン、手芸材料、ボディペイントカラー、シルクスクリーン、ワックスクレヨンなど、創作意欲を刺激する製品が並びます。前回の来場者数は39カ国・地域から9,266人。出展者数は39カ国・地域から335社の企業より最新の製品が披露されました。

次回開催のコンセプトや特徴

■インスピレーションを感じさせる「Creativeworld Trends」
ボラ・ヘルケ・パルミザーノが監修するトレンドエリアでは、「cozy site(居心地の良い場所)」、「natural location(自然の中)」「happy place(幸せなところ)」という3つのテーマに沿った世界観の展示が行われます。新しいデザイン、最新の素材や色、パターンを提案。また、専門家やエキスパートの指導のもと、実際にさまざまな道具や技術を試したり体験することでクリエイティブな活動のインスピレーションを得られます。

■特別ステージ「Urban Art Lab’ special show」
屋内特別ステージでは、グラフィティとストリートアートの歴史、道具、そして今後の発展について紹介。屋外では木材や石膏ボード、キャンバスシートやコンクリートなど、さまざまな材質の巨大なグラフィティウォールが設置され、ストリートアートとその素材を見ることができます。

日本からも多くが出展するクリエイティブワールド。実際にどんな目的を持って出展しているのでしょうか?

過去にペーパーワールドに出展経験があり、次回開催でははじめてクリエイティブワールドに出展する、ターナー色彩株式会社の平尾彰一さんにお話をうかがいました。平尾さんは、貿易課 兼 本社営業部画材課の課長を担当。西日本と海外の画材市場を担当し、日本製の絵具の普及を通じて日本アート文化の発信に力を注いでいます。

ターナー色彩さま ロゴ

ターナー色彩株式会社:大阪に本社を置く、純日本製絵具のメーカー。アクリルガッシュやポスターカラー、ネオカラー、それを読むカラーなど各種絵具を製造している。色彩の可能性を信じ、人の心や社会を豊かにし、明るい彩りを提供する企業を目指している。

――出展することになったきっかけを教えてください。

平尾彰一さん(以下、平尾):これまでペーパーワールドへの出展はありましたが、クリエイティブワールドとしては、初出展となります。手芸、DIY、画材に特化した見本市のため、今までにない国の顧客や、大手バイヤーと商談できる絶好の機会と考えています。クリエイティブワールドは、全世界の画材メーカーが集まる唯一の見本市で、ヨーロッパの顧客開拓のみならず全世界の新規顧客の開拓につながります。また、この見本市に出展することは、当社ブランドの構築のためとも考えています。さまざまな国の画材業界の大手業者が一同に集まるため、ここに出展できていること自体が、ブランディングにつながると思っています。

――日本の展示会との違いや、気になった商材はありましたか?

平尾:日本の画材見本市では、海外からのお客様は少なく、アジア各国からの参加があるだけですが、ドイツのクリエイティブワールドでは、ドイツのお客様だけでなく世界各国の画材業界のお客様が来ます。世界一の見本市のため、お客様も欧州からだけでなく、北米、中東、アジアも含めた大手バイヤーなどが来場するので活発な商談ができます。今後も純日本製の絵具としての誇りを持って、全世界に広げて行こうと思っています。

アクリルガッシュ:モチーフもテクニックも自由自在。ひとりひとりの創造力に応える画材

アクリルガッシュ:モチーフもテクニックも自由自在。ひとりひとりの創造力に応える画材

■Creativeworld 2019
会期:2019年1月26日(土)~29日(火)
時間:9:00~18:00(最終日は17:00まで)
会場:ドイツ・フランクフルト国際見本市会場
入場料:1日券 / オンライン購入 25€(当日購入 29€)
2日券 / オンライン購入 35€(当日購入 42€)
通し券 / オンライン購入 45€(当日購入 65€)

約1,700社のユニークなステーショナリーがそろう見本市「ペーパーワールド」

「Paperworld(ペーパーワールド)」は、文房具と事務用品の国際見本市。国際的なメジャーブランドからスタートアップ企業まで、世界中から約1,700社が集まり、ユニークな製品を発表する場です。

取り扱い製品は、オフィス用品やプレゼンテーションツール、紙、メモパッド、便箋、封筒、パソコンアクセサリー、カレンダー、手帳、プリンター、筆記具、画材、スーツケース…などなど、文房具に関してほぼ全カテゴリーからの出展者が集まります。前回の来場者数は146カ国・地域から33,787人。出展者数は66カ国・地域の企業から1,634社でした。

ペーパーワールド 会場の様子

ペーパーワールド 会場の様子

次回開催のコンセプトや特徴

■未来の働き方を予感させる「Future Office」
特別展示となる「Future Office」では、フレックスタイムやモバイルワークプレイス、集中して取り組むための防音ルームやミーティングルーム、ソーシャルエリアなどで柔軟に配置できるオフィス家具を展示エリア、プレゼンテーションエリア、コミュニケーションゾーンで紹介します。

■あたらしい学び方を提案する「Future Learning」
新しくホール4のステーショナリーエリアに登場する特別展示「Future Learning」では、現在と未来の学びを体験できます。新しい学習方法やVRゴーグルを役立てるにはどのような方法があるのか、オフィスサプライやステーショナリーセクターではどのような新しい動きがあるのか、専門家のレクチャーや出展者プレゼンテーションを通して学習という側面から紹介。ラウンジエリアやカフェも併設されます。

通算20数回の出展経験があり、次回開催にも出展を予定している、株式会社キングジムの山口和男さんにお話を聞きました。山口さんは海外営業課のリーダーで、営業や新規顧客開拓などを担当しています。ペーパーワールドには、2004~2008年に自社ブースでアテンド、2013年は出張で既存顧客や新規候補先との面談、市場調査などを実施。

kingjim ロゴ

山口和男:キングジム株式会社 海外営業課 リーダー。営業、新規顧客開拓等を担当。ペーパーワールドには、2004~2008年に自社ブースでアテンド、2013年は出張で既存顧客や新規候補先との面談、市場調査などを実施。

――出展することになったきっかけを教えてください

山口:欧州での新規顧客開拓の必要性と、欧州に向けても訴求できる商品増加のため。個人向け(特にご婦人のホームユース向け)のラベル・プリンターやライフスタイル製品、機能性・デザイン性のあるファイル類などを訴求しています。

――日本の展示会との違いや、気になった商材はありましたか?

山口:ペーパーワールドは、日本の展示会に比べIT化が進展していると感じます。入場管理システムや出展社・出展品の検索システムが日本より使い勝手がいいですね。また、会場入場券を市内公共機関乗車券として共用できるなどの利点には驚きました。次回出展でもKING JIMの知名度を欧州でさらに拡大したいと思っています。新規顧客を最低数社開拓したいですね。

hacobuchi

hacobuchi:集めた“紙モノ”を収納しながら、お気に入りの1枚を飾ることができる「箱型の額縁」

■Paperworld 2019
会期:2019年1月26日(土)~29日(火)
時間:9:00~18:00(最終日は17:00まで)
会場:ドイツ・フランクフルト国際見本市会場
入場料:1日券 / オンライン購入 25€(当日購入 29€)
2日券 / オンライン購入 35€(当日購入 42€)
通し券 / オンライン購入 45€(当日購入 65€)

それぞれの専門性を余すところなく披露している3つの見本市は、次のシーズンのトレンドを牽引し、季節のそれを読むやさまざまなシーンを盛り上げてくれています。次回開催も期待が高まります!