「デザインのお仕事」新ロゴは栗崎洋さんのデザイン案に。コンセプトは誠実さと多様性、そして親しみやすさ

「デザインのお仕事」新ロゴは栗崎洋さんのデザイン案に。コンセプトは誠実さと多様性、そして親しみやすさ

昨年12月に、弊社の求人情報サイト「デザインのお仕事」で新ロゴタイプの募集を行い、412点ものご応募をいただきました。参加いただいた皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。目下「デザインのお仕事」はリニューアル準備真っ最中です!新しいロゴと共に、より使いやすくサービス運営を実現していくのでご期待ください。

そして、今回のコンペで最優秀賞を受賞したのは栗崎洋(くりさきひろし)さん。2社の実務経験を経て、2012年に株式会社佐藤卓デザイン事務所に入社。今年2月に独立したばかりのグラフィックデザイナーです。新しい一歩を踏み出そうとする私たちは、このタイミングになんだか浅からぬ縁を感じました。せっかくなので、栗崎洋さんに「デザインのお仕事」新ロゴのこと、そしてご自身のお仕事についてお話をうかがいました!

新ロゴに込めた、誠実さと多様性、そして親しみやすさ

デザインをするときに、まずはその企業がどういったサービスをしているかとか、キーワードとなるような”らしさ”を探していって、それをまずノートにバーッと書き出すことからはじめていきます。「デザインのお仕事」は人と企業を結びつけるサイトだから、企業が見てちゃんとしたサイトだと伝わる「誠実さ」と、色々な仕事が掲載されているので「多様性」というところは意識しました。

グラフィックデザイナー・栗崎洋さん

グラフィックデザイナー・栗崎洋さん

「デザインのお仕事」新ロゴタイプ

「デザインのお仕事」新ロゴタイプ

あと、サイトを利用する求職者は真剣に探していると思うんですね。だから「親しみやすさ」とか「取っつきやすさ」みたいなものも必要だなと思いました。それらを落としこんだ時にどういったデザインが良いかと考え、2つのモノを組み合わせるという考え方でつくっていけば、全部意味が繋がるんじゃないかと思いました。企業と人の繋がりもそうですし、多様性も表現することができる。明朝とゴシックを組み合わせたことで、ちょっと柔らかい感じや親しみやすさが出るなと考えてデザインしました。

まずは手描きからカタチにしていく

僕はけっこう手で描いてアイデアを固めていくタイプですね。スケッチの時点ででほぼ完成系に近い状態です。今回は「デザインのお仕事」の「の」の部分が難しかったですね。直線よりもカーブの方が扱いは難しいのですが、「の」は巻きの形になっているので、ちょっとパスを増やしただけでもガタガタって見えたりするので。最初のパスの時点でどれだけスムーズにできるかが大事で、イラストレータ上でやろうとするとあまり上手く決まらないんですね。

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昔はPC作業から入ってしまって、誤差のレベルみたいなものを何十案もつくってしまって、結局時間を潰しちゃうとかもあったんですけど…色々と経験を積み重ねていくなかで、手書きから固めていったほうが効率良く出来るなとか、そういう風な絞り方がわかってきたというか。だから仕事の中で鍛えられたのが強いですね。基本的にロゴだけつくるということはあまりしないようにしています。例えば、封筒や名刺に落とした場合とか、そういう関係性をしっかりつくっておいてから、ご提案するというパターンがほとんどですね。

佐藤卓デザイン事務所から独立、35歳からのキャリアプラン

高校まで10年間野球をやっていて、卒業後はアスレチックトレーナーになりたいと思っていました。アスレチックトレーナーを目指すなら、アメリカが先進的だったのと、色々な人や文化を若いうちに見ておきたいなというのもあって、それならばカリフォルニアがいちばん色んな人種が集まるんじゃないかなと思って、編入を経てサンノゼ州立大学のグラフィックデザイン科を卒業しました。

当初はデザイナーを志してはいなくて、デザイナーという職業は知っていたけど、どうやってメシを食えるんだろう?ぐらいに思っていました(笑)。元々音楽が好きだったので、ジャケットをつくっている人がいるらしいというのは雑誌を読んで知っていました。やっぱり、CDジャケットのデザインをしてみたいと思うようになったのが、デザイナーを志したきっかけのひとつですかね。パンクにはじまり、ロックやジャズ、ヒップホップなど色々聞いてきましたが、やっぱり「BLUE NOTE」のジャケットのデザインは、文字組や写真のトリミングなどが参考になりますね。

栗崎さんがアートワークの面で影響を受けたCDジャケットの一部。JAZZの名門レーベル「BLUE NOTE」が中心

栗崎さんがアートワークの面で影響を受けたCDジャケットの一部。JAZZの名門レーベル「BLUE NOTE」が中心

栗崎さんがよく聴いている(かつジャケットが気に入っている)CD。D'AngeloやKendrick Lammerなど、ブラックミュージックの話題作が中心

栗崎さんがよく聴いている(かつジャケットが気に入っている)CD。D’AngeloやKendrick Lammerなど、ブラックミュージックの話題作が中心

僕は紙媒体を中心にグラフィックデザイナーとして活動していますが、ブックのデザインとか、ブランディングに関わること、展示会場のデザインを総合的にやっていけるようになりたいと思っていたので、目指した方向に向かえているんじゃないかなと思います。独立するというのも最初から決めていました。それは35歳くらいまでにと考えていたので、それまでにどのくらいスキルが必要かということを逆算して、キャリア設計していました。

デザインする時にいつも心がけているのは、人の感情に触れるようなデザインをすることです。パッと見て楽しそうとか悲しそうとか、色々な感情があると思うんですけど。そういう人の心に触れながら、ちゃんと機能するようなデザイン。そして、あまりデザイナーのエゴを出したくないと思っています。

そこかしこに栗崎さんの文字へのこだわりを感じさせる

そこかしこに栗崎さんの文字へのこだわりを感じさせる

前の事務所(佐藤卓デザイン事務所)の影響が強いですが、ちゃんと機能するというデザインを考えた時に、自分の考えを消して対象のみをデザインすれば、ちゃんと機能するものができるんじゃないかと。結局、自分らしさは文字組みや行間、書体の選び方に出るから、そこはもう意識する必要はないかと思います。ちゃんと「この商品はこういうものです」というのが伝ることのほうが大事なので。それを前職から学びました。

佐藤さんの事務所に入って驚いたのは文字の扱いですね。それまでのデザイン会社でも自分なりにはやっていたんですけど、本当に0.1ミリ以下の単位で動かしたりとか、カーブをほんの少しだけ削るとか、そういう拘り方は明らかにやっぱり違うんですよ…結果が。そういう物差しを鍛えられたというのは、すごいありがたいことなので本当に感謝してますね。

仕事道具へのこだわり

手書きからデザインに入ることが多いので、ペンは色々と使ってみました。0.5mmだとちょっと太くて、0.1mmだと細過ぎて、自分の中ではステッドラーの0.3mmがいちばんしっくりくる。精度を求める時に使いますね。もう少しラフにざっくりアイデア出ししたい時は、コピックのグレーを使っています。ブラックがちょっと苦手と言うか…グレーだと質感とかレイヤー感、ディテールを出しやすいんですね。

ステッドラーの0.3mmのペン、コピックのグレー、スタイラス、カッター、ディバイダー、愛用の筆記道具

ステッドラーの0.3mmのペン、コピックのグレー、スタイラス、カッター、ディバイダー、愛用の筆記道具

ほかには、このスタイラスという道具も愛用しています。多分元々はネイルの道具だと思うんですけど、紙を綺麗に折るのにすごい使えます。ディバイダーとかは仕事で使うというより、レタリングする時とかによく使っています。どこが太さが一緒かとか、どれくらい細いかとか、直感的に見る時に使いますね。

アイデア出し用のノートはずっとモレスキンです。この厚みというのかな、描いた時のペンの返り具合とか弾力が良いんですよね。これも色々と探した結果落ち着きましたね。

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あと仕事道具ではないんですけど、ここしばらく眼鏡は「OLIVER PEOPLES」を愛用しています。装飾的すぎずないところ、シンプルで毎日見ても飽きないところ、細部までつくりこまれたクラフトマンシップを感じさせるのが良いですね。やっぱりカリフォルニアに留学していたので、カリフォルニアのブランドが持っている雰囲気も好きですしね。地元びいきというか(笑)。

愛用の眼鏡は「OLIVER PEOPLES」。クラフトマンシップを感じさせる仕上がり

愛用の眼鏡はOLIVER PEOPLES。クラフトマンシップを感じさせる仕上がり

独立したのをきっかけにというわけではないのですが(笑)、「OLIVER PEOPLES」で眼鏡をもう1本新調しました。個人的な感想ですが、1本目よりサイドやブリッジの部分が色が濃い分、落ち着いた印象のデザインなので、プレゼンなど落ち着きが必要な場面で着けようと思っています。

眼鏡を複数持つ事で、場面や人に合わせて自分のスイッチのON/OFFを切り替えたり、気分転換できたりが楽しいと思います。

新調した眼鏡はOLIVER PEOPLESの「WALSEN col.COCO2」。こちらはよりシンプルで洗練されたデザイン

新調した眼鏡はOLIVER PEOPLESの「WALSEN col.COCO2」。こちらはよりシンプルで洗練されたデザイン

「デザインのお仕事」新ロゴタイプ結果発表

栗崎洋

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