多様化するライフスタイルのこれからを担う、人とモノが交わる見本市「インテリア ライフスタイル」(1)

[PR]
多様化するライフスタイルのこれからを担う、人とモノが交わる見本市「インテリア ライフスタイル」(1)

ファッション雑貨やキッチンツール、フード、ハイエンドな家具、デザイン性の高いジュエリーなど、衣食住と日々の生活にまつわるさまざまな製品が集まる国際見本市「インテリア ライフスタイル / Interior Lifestyle Tokyo(以下、ILT)」 。毎回、国内外のハイエンドなインテリアやデザインアイテム、そしてキーパーソンが結集する。第28回を迎えた今回は、5月30日から6月1日の3日間にわたり東京ビッグサイトで開催され、25,456名が来場。29か国・地域/810社(国内:615社 海外:195社)が出展した。

【関連記事】“衣食住”-日々の生活にまつわる製品が集まる「インテリア ライフスタイル」。注目の出展者を紹介
http://monitori-plovdiv.info/report/ilt2018-news/

近年のILTでは、いわゆる家具や雑貨などのインテリア製品に限らず、服飾、アクセサリーからフード、ハウスキーピング製品と製品分野が多様化し、さまざまなライフスタイルのニーズに応える見本市として変化を続けてきた。

毎回、ILTで注目を集めるアトリウム特別企画は、今年は株式会社メソッド代表の山田遊さんが監修した「For Here or To Go?」。海外のファストフード店やコーヒースタンドでおなじみのフレーズをテーマに、会場ではもちろん(For Here)、会社へと持ち帰っても(To Go)、出展者の商品導入を検討しやすい工夫がなされた。さまざまなゾーンが設けられているILTの中で、本記事ではアトリウムエリアを中心に、いくつかの出展者をコメントと写真で紹介していく。

注目の出展者

FIEL(アトリウムゾーン)

家具の街・福岡県大川市にある創業80年の家具メーカーMARUSOが、デスクの新しい選択肢をつくろうと立ち上げたデスク専門ブランド『FIEL』。昨年のILTで「Young Designer Award」を受賞した西尾健史(DAYS.)がデザインする自由度の高いスチールレッグが製品化。その製品名には西尾さんのお名前『Takeshi』を冠している。天板を乗せるとデスクに、重ねるとシェルフに、板を渡せばベンチになるなど、アイデア次第でプロダクトそのものだけではなく空間も変化させるアイテムだ。

自由度の高いスチールレッグ『Takeshi』

自由度の高いスチールレッグ『Takeshi』

天板やキャスターなどとの組み合わせ次第で、さまざまな使い方ができる

天板やキャスターなどとの組み合わせ次第で、さまざまな使い方ができる

西尾健史(DAYS.)さんのコメント:天板を載せていないときの姿とか、テーブルが集まっているときのオフィスの姿を想像しながら、今回は脚単体をデザインしました。空間をデザインする仕事をしていると、引き渡しまでしか関わることができないことが多いのですが、この製品は設計者がいなくてもレイアウトや働き方を自由に変えられる、オフィスのための什器として考えています。テーブルの脚としてはもちろんですが、それ以外でも使用できる余地のあるプロダクトになりました。オプションで3層パネルの杉の天板も用意していますが、ご自身でホームセンターで天板を買っていただいても良いと思っています。家具をハックするというか、大きな金物のような感覚で利用してもらえると、未だ僕らが気づいていないおもしろさがあるんだろうなと期待しています。

DAYS.の西尾健史さん(左)、FIELディレクターのAcht田中敏憲さん

DAYS.の西尾健史さん(左)、FIELディレクターのAcht田中敏憲さん

KORAI(JAPAN STYLEゾーン)

東京とシンガポールに拠点を持ち、日本の工芸のものづくりを世界に紹介する、株式会社HULSによる世界の都市に向けた日本工芸ブランド『KORAI(こらい)』。「昔から今、未来へと続く時の流れ」を表す「往古来今」という言葉から名づけられた。日本の工芸品の持つ美しい佇まいや手触りを伝えていくと共に、日本各地の工芸品を通じて、日本文化の持つ「内と外」「自然と住まい」の調和を表現。プロダクトデザイナーの辰野しずかさんが、日本の「夏の涼」をコンセプトに、国内のさまざまなメーカーと1年以上の歳月をかけてつくり上げてきた。第1弾のコレクションは、京都の竹細工、佐賀のビードロガラス、有田の磁器、富山のガラス作家によるアートピースからなる、清涼感溢れるティーセットを提案。日本でのデビューとなるILTでお披露目され、見事「Best Buyer’s Choice 2018」を受賞した。

『KORAI』展示ブース

『KORAI』展示ブース

センスウェア『水の器』

センスウェア『水の器』

柴田裕介さん(株式会社HULS)のコメント:『KORAI』にご協力いただいているメ−カーさんは、それぞれに素敵なものをつくられていますが、海外に日本の工芸品の魅力を伝えていくならブランドとして提案したいという想いがありました。もちろん、そこにはきちんとしたコンセプトとデザインが必要でした。弊社の拠点であるシンガポールは進歩的な国なんですけど、それゆえに息つくひまがないという都市ならでのは問題があります。辰野さんにシンガポールに来ていただいて、そういった課題に対して工芸品からなにか提案できないかとディスカッションしながら探っていきました。例えば、縁側の窓を少し開けるだけでも、自然を感じられて癒やしになる、そういう感覚はシンガポール人はなかなか持っていません。でも、工芸品のように自然と一体化しているものからなら、少し感覚を変えるだけで「涼」を感じられるということを伝えていきやすいと考えました。「KORAI」のブランドロゴもそうしたコンセプトを表現していて、風が左から右に流れるようなイメージです。

今回の「Best Buyer’s Choice」を受賞できたことで、メーカーさんにも光が当たるきっかけになったと思います。私たちは工芸の価値を伝え、工芸のメーカーさんへ還元していけるようなブランドでありたい。つくっていただいているメーカーさんがいてはじめて成立するので、改めて感謝しています。

辰野しずかさん(株式会社Shizuka Tatsuno Studio)のコメント:柴田さんは常に熱い想いを持っていたので、一緒につくっていく者としてはすごくやりがいがありました。プロダクトのコンセプト「光の抜けと風の抜け」を、今回のブースでもよく反映していただけました。ブランドロゴにしてもそうですけど、チームのみなさんがコンセプトを理解し、共有してこれた結果の受賞だと思います。

株式会社HULS 代表取締役の柴田裕介さん(左)、プロダクトデザイナーの辰野しずかさん

株式会社HULS 代表取締役の柴田裕介さん(左)、プロダクトデザイナーの辰野しずかさん

ikue(アトリウムゾーン)

紙という意外な素材で、引き込まれるような美しさを表現したジュエリーブランド『ikue(イクエ)』。重ねられた紙を360度広げ、その断面に天金(箔)加工をしている。プロダクトデザイナー・原田元輝さんとグラフィックデザイナー・横山徳さんが設立したデザイン会社・株式会社TANTと有限会社篠原紙工の2社が、東京ビジネスデザインアワードで三方金(聖書や手帳の三方の断面に施される箔加工)の技術を使ったアイデアを提案し、最優秀賞を受賞したことをきっかけに製品化を模索してきた。プロダクトとグラフィック出身という2人の強みを生かし、平面でも立体でも使える素材として紙を選択。三方金や紙の要素を分解して深掘りする中で選んだアイテムがジュエリーだったそう。金や銀の箔で縁取られた幾重にも重なる紙には、伝統を継承し発展させていきたいという幾重にも重なる想いが込められている

紙に見えない驚きと美しさ、形や色を生かした展開力も可能性を秘めている

紙に見えない驚きと美しさ、形や色を生かした展開力も可能性を秘めている

横山徳さん(株式会社TANT)のコメント:2016年度の「東京ビジネスデザインアワード」の最優秀賞をいただいてから、2年くらいかかってしまいましたが、「ikue」というブランド名に込められた想いを表現したものができました。天金加工を施すにあたり形状の制約はけっこうあり、基本的な形に関しては当初の構想からほぼ変わっていないのですが、身につけるものなので耐水性や耐久性については何度も検討を重ねました。今年の1月に「メゾン・エ・オブジェ」に出展したときにも、強度の面に関していろいろとご指摘をいただいたので、絶対にクリアする必要がある条件でした。

原田元輝さん(株式会社TANT)のコメント:ひとつひとつ製品を手作業でつくると、品質にばらつきが出てしまうのでジグをつくって生産しています。耐水性に関しては、人体に影響が無く、色落ちしないかつ防水性能が高いコーティング剤を篠原紙工さんにテストしていただきました。この商品が紙であることのデメリットを解消してはじめて、紙の可能性を広げることに繋がり、お客様に飽きることない魅力を伝えることになるので時間をかけました。目標に向かって現場の職人さんと一緒になって創っていくということは互いにとって学びになり、強い絆が生まれたのではないかと思います。篠原社長と現場の皆様は難しい案件でも、諦めず情熱を持って取り組んでくれるので心強かったです(笑)。

グラフィックデザイナーの横山徳さん(左)、プロダクトデザイナーの原田元輝さん

グラフィックデザイナーの横山徳さん(左)、プロダクトデザイナーの原田元輝さん

SEKISAKA(アトリウムゾーン)

福井県鯖江市で1701年に創業し、漆器業を営んできた関坂漆器。おもに学校給食や機内食、医療機関などで使用する業務用向けのプラスチック製食器の企画、製造を行っている。鯖江市の漆器産業はこの半世紀で大きな変化を遂げ、木製漆器と業務用漆器(樹脂製食器)が混在。漆器産業から派生した、さまざまな製造技術が存在する多様性のある産地となった。2017年に国内外のデザイナーとの協働で商品開発を行うプロダクトブランド「SEKISAKA」をスタート。鯖江市の漆器産業の製造技術を新たな視点で再解釈し、活用することで、現代のライフスタイルを向上させる新しい製品づくりを目指している。

イギリスを拠点に活躍中のIndustrial Facility(Sam Hecht&Kim Colin)との協働により生まれた「STORE」

イギリスを拠点に活躍中のIndustrial Facility(Sam Hecht&Kim Colin)との協働により生まれた「STORE」

Oyがデザインしたミラー「WEAR」。

関坂達弘さん(SEKISAKA)のコメント:デザインユニット・MUTEと大阪のOyの2組と新たに商品を開発しました。弊社はもともと木製の漆器をつくってたんですけど、いまはプラスチック製品が主なので、プラスチックのチープなイメージを変えたい。弊社の製造技術や製造背景、いままでの歴史をデザイナーたちに見てもらった上で、いろいろなプロセスを経てまったく違うタイプのプロダクト「WARE」(ミラー)と「PLACE」(紙由来のプラスチックのコレクション)が生まれました。どちらも継続して展開していきたいと考えています。

MUTEのイトウケンジさん(左)、SEKISAKAのイメージカットなどを撮影したフォトグラファーの片岡杏子さん、SEKISAKAの関坂達弘さん(右)

MUTEのイトウケンジさん(左)、SEKISAKAのイメージカットなどを撮影したフォトグラファーの片岡杏子さん、SEKISAKAの関坂達弘さん(右)

次ページ:出展者フォトレポート(2)

all-diplomz.com

www.teplostroy.biz.ua

best-cooler.reviews