多彩な“ローカル”を再発見した「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」。新しい縁が生まれる場所(2)

多彩な“ローカル”を再発見した「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」。新しい縁が生まれる場所(2)
YURI HIMURO

テキスタイルデザイナー・氷室友里さんのオリジナルテキスタイルブランド。人と布の関わりの中に驚きや楽しさをもたらすことをテーマに、遊び心あふれるテキスタイルを生み出している。

表層の糸が浮いている部分にハサミを入れることができるようになっており、カットしていくと下から図柄が出てきて新たなストーリーを加えることができる。写真は西粟倉の山からインスピレーションを受けて製作された「SATOYAMA」。

表層の糸が浮いている部分にハサミを入れることができるようになっており、カットしていくと下から図柄が出てきて新たなストーリーを加えることができる。写真は西粟倉の山からインスピレーションを受けて製作された「SATOYAMA」。

製品を買って終わりではなく、使う人がハサミでカットして柄がアレンジできたり、表と裏で柄が変わったりと一枚の布に小さな仕かけと工夫が詰まったユニークなテキスタイル・デザインが特徴。

「Young Designers Award」のトロフィーを持つ、氷室友里さん

また、氷室さんは会期中NEXTの中から1組に贈られる、「Young Designer Award」を受賞。受賞者はドイツ・フランクフルトで2018年2月に開催される世界最大級の国際消費財見本市「アンビエンテ」に招待される。「受賞は予期していなかったのでびっくりしています。今後海外に展開していきたいと考えていたので、貴重なチャンスだと思っています」と、話した。(展示ゾーン:NEXT)

株式会社榛原

創業はなんと1806年という、東京・日本橋で200年以上つづく和紙舗。上質な和紙を使った便箋や、創業以来の図案を基にした千代紙を扱い、紙を通じてより温かく丁寧なコミュニケーションを提案している。

ブースで記念に配られていた「四方紅」。カラフルな縁どりは、なんと職人さんが手作業で染めているそうだ

ブースで記念に配られていた「四方紅」。カラフルな縁どりは、なんと職人さんが手作業で染めているそうだ

株式会社榛原・外商部の山田美香さんは、「今までは引き合いが来て商品を個別に請け負うという形でしたが、出展することで個別に商品開発のご提案を行うことを伝えたいと思い出展しました。また、来場者の方はもちろんですが、出展者の方ともつながれることもいいなと思います。和紙のある生活を提供していきたいです」と、話してくれた。(展示ゾーン:JAPANSTYLE)

(写真右から)株式会社榛原・外商部の山田美香さん、中村修さん

(写真右から)株式会社榛原・外商部の山田美香さん、中村修さん

TOMOHIRO SHIBUKI

テキスタイルデザイナー・澁木智宏さんによるプロジェクト。新聞紙やレシート、コンビニのビニール袋や食品のビニールパッケージなどを材料としたオリジナルファブリックを提案。廃棄されることや従来のリサイクルとは異なった方法で、これらの不要物を活かすことを目的としている。

澁木智宏さん。見慣れたスナック菓子のパッケージや、壁にかかったさまざまなコンビニの袋も、柔らかさをまとった新しい表情に見えてくる

澁木智宏さん。見慣れたスナック菓子のパッケージや、壁にかかったさまざまなコンビニの袋も、柔らかさをまとった新しい表情に見えてくる

特許出願中というこの技法で最初にファブリック化したのはTシャツだという澁木さん。「破棄されるものがまたちがう形で生まれ変わるという、製品というよりはプロジェクトに近いですね。ゴミと見なされているものに、ちがう役割を与えられたらいいなと思います」と、話していた。(展示ゾーン:TALENTS)

宝くじ(ハズレ確認済)や、チラシ、どこかの請求書までが澁木さんの手によってファブリック化していた

宝くじ(ハズレ確認済)や、チラシ、どこかの請求書までが澁木さんの手によってファブリック化していた

Sur/TOOWN

福井県鯖江市に移り住んだデザイナー・職人などで構成されるクリエイティブカンパニー・TSUGIによるブランド「Sur」と「TOOWN」。今回は漆の特性を活かしたアクセサリーをつくる「TOOWN(トーン)」を中心に発表。

ブランド「TOOWN」のブローチ。明るすぎず、暗すぎない独特の色調は、色漆に顔料を混ぜて完成させたもの。漆が気軽に身に着けやすいアクセサリーになった

ブランド「TOOWN」のブローチ。明るすぎず、暗すぎない独特の色調は、色漆に顔料を混ぜて完成させたもの。漆が気軽に身に着けやすいアクセサリーになった

ブランド「Sur」の、眼鏡の端材を使ったアクセサリーシリーズ

ブランド「Sur」の、眼鏡の端材を使ったアクセサリーシリーズ

TOOWNの製品はすべて越前漆器の産地、福井県鯖江市でつくられている。ブランド名は階調(トーン)という意味から名付けられた。漆という古くからある塗料を、今の価値観にあわせて透明感のある雰囲気に仕上げたアクセサリーブランドだ。TSUGIの新山悠さんは、「若い世代の方が、漆という素材と付き合う入り口になれればいいなと思っています。漆というと重厚なイメージがあると思いますが、TOOWNのアクセサリーは手に取りやすいデザインや色を心がけています」と、話した。(展示ゾーン:-JEWELRY-selected by gallery deux poissons)

木聞器-KiKiKi

木聞器は、樹木が自然にもつ香りや美しさを愉しむパーソナルリフレッシングプロダクト。広島のデザイン事務所「HEREDIA KOMIYAMA design」によるオリジナルプロダクトだ。鉛筆の芯を尖らすように木を削り出すと、美しい木目が花のように広がり、木が自然に持つ清涼感ある香りが漂う。硬さや音、木目や色味など、樹種によって一つ一つ異なる個性と魅力を五感を通して楽しむことができる。

木といっても同じ色のものはなく、削りかすのでき方もちがうことがわかる

木といっても同じ色のものはなく、削りかすのでき方もちがうことがわかる

削り器も木でできている

削り器も木でできている

デザイナーの込山宏美さんは、「木って削りたてが一番良い香りがするんです。木をちがうものの形に表現するというよりは、木そのものを楽しめる商品を開発したいと思っていました。子どもから大人まで誰もが一度は行ったことのある動作で楽しめるプロダクトで、木そのものを五感で感じてもらいたいです」と、話してくれた。(展示ゾーン:NEXT)

また、昨年に引き続き国内外のトップレベルの家具・インテリア製品が会場に多く並んだのも「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」の特色のひとつだ。旭川、飛騨、大川、徳島、静岡、日田、府中など日本の技術力を誇る産地家具が一堂に会し、それぞれの産地が新たな試みを展開する場になっていた。

出展することで新しい縁やいろいろなモノ・人に出会える見本市。来場者と出展者だけでなく、出展者同士もコミュニケーションをとっていたのが印象的だった。今回の見本市から、また新たなコラボレーションや商品が生まれるかもしれない。次回開催は、来年6月に行われる「Interior Lifestyle Tokyo/インテリア ライフスタイル」。東京ビッグサイト西ホール全館で開催され、たくさんの個性と魅力溢れるアイテムが集まる予定だ。新しいアイテムや人との出会いを楽しみに待ちたい。

■次回開催の姉妹見本市概要
Interior Lifestyle Tokyo/インテリア ライフスタイル
会期:2018年5月30日(水)~6月1日(金)
開催時間:10:00~18:00(最終日は16:30まで)
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)西1・2・3・4ホール+アトリウム
主催:メッセフランクフルト ジャパン株式会社
入場料:2,000円(※招待状持参者およびWeb来場事前登録者は無料)
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