スイスの片田舎を拠点としグローバルに活躍する「アトリエ・オイ」日本初の個展

今年のミラノ・サローネでは、Artemide/Danese、Driade、Louis Vuitton、Moroso、USM、Venini、Vistosi、Zanottaという名だたるブランドとのコラボレーションで話題となった アトリエ・オイ (atelier oï)。スイスのラ・ヌーヴヴィルにて1991年に創業した建築・デザイン事務所で、建築、インテリア、家具、舞台美術等、その活動は多岐に渡る。約200社からなるそのクライアントリストは、スイスはもとより各国の主要企業が名を連ねている。創業メンバーは、Aurel Aebi、Armand Louis、Patrick Reymondの3人。代表兼デザイナーであるPatrick Reymond(パトリック・レイモン)氏は、この数年しばしば日本を訪れている。

個展会場の様子

個展会場の様子

日本におけるアトリエ・オイの実績は、坂茂氏が建築を手がけた銀座のニコラス・G・ハイエックセンター(スウォッチ グループ ジャパン株式会社)のインテリアデザインの一部、2014年のBunkamuraギャラリーでのヴィクトリノックス展覧会、2015年1月に東京オペラシティで開催されたスイスデザイン展の会場構成等が知られている。また、2014年10月に開催されたそれを読むSHOWCASEでの、伸び縮みするオブジェ「Stelle Filanti Installation」や、メッシュ構造が特徴のペンダントライト「Stelle Filanti」も記憶に新しいだろう。

2014年SHOWCASEの様子、右端が「Stelle Filanti」

2014年SHOWCASEの様子、右端が「Stelle Filanti」

海外での華々しい活躍と比較すると、アトリエ・オイの日本での認知度はこれから、といったところだが、現在、岐阜県の二つのメーカーとのコラボレーションが進行中で、欧州での発表も予定されているという。そのきっかけは2年程前に、和紙に興味を持っていたレイモン夫妻がプライベートで日本を訪れた際、スイスのトーマス&パートーナーAG社代表の めぐみ・メルロー氏に、美濃市の古川紙工を紹介されたことに始まる。その後も岐阜県との縁は続き、1年程前に岐阜県がアトリエ・オイを招聘したことにより、本格的な岐阜県メーカーとのプロジェクトがスタートした。

これら進行中のプロトタイプが一足早く展示されると共に、彼らの代表作を見ることができる日本での初個展が札幌で開催されている。会場は札幌グランドホテル1階にあるグランヴィスタギャラリー サッポロ。2013年にオープンしたギャラリーで、空間デザインは内田繁氏が手がけた。東京ではなく札幌で初の個展というのも、都会ではなくスイスの一地方に拠点を構えるアトリエ・オイらしいようにも思える。

個展会場見返り、中央は岐阜提灯の浅野商店とのコラボレーションによる美濃和紙のあかり「Minoï」(ミノイ、美濃+オイ)

個展会場見返り、中央は岐阜提灯の浅野商店とのコラボレーションによる美濃和紙のあかり「Minoï」(ミノイ、美濃+オイ)

「Minoï」美濃和紙の透かし柄は、高橋理子氏デザインの3210minoによるもの、柄を表現するために通常より短めの繊維を利用している

「Minoï」美濃和紙の透かし柄は、高橋理子氏デザインの3210minoによるもの、柄を表現するために通常より短めの繊維を利用している

岐阜県の飛騨産業とのコラボレーションによる椅子「Gifoï chair」(ギフォイ、岐阜+オイ)、杉の圧縮材を使っている、左が試作1、中央が2、右が3

岐阜県の飛騨産業とのコラボレーションによる椅子「Gifoï chair」(ギフォイ、岐阜+オイ)、杉の圧縮材を使っている、左が試作1、中央が2、右が3

「Gifoï chair」座面と背面を見て、杉の圧縮加工なのに曲がるのか?と思うが、これは引抜による。それにしては木目が揃っており不思議

「Gifoï chair」座面と背面を見て、杉の圧縮加工なのに曲がるのか?と思うが、これは引抜による。それにしては木目が揃っており不思議

「Minoï」と「Gifoï chair」については、浅野商店と飛騨産業の担当者から開発のエピソードを聞くことができた。それぞれに唸るような苦労があるが、製品化にむけて着実に進んでいるとのことだ。パトリック・レイモン氏は「ようやく岐阜県との連携プロジェクトをお披露目することができて、とても嬉しい。これらの製品が世界のマーケットに挑んでいくことを楽しみにしている。今後、さらに製品を増やして、欧州でも発表していきたい」と抱負を語った。日本ならではの技術に、アトリエ・オイのデザインが組み合わさってできた製品が、世界でどのように評価されるのか期待して見守りたい。(MonitoriPlovdiv編集部)


2015年10月20日(火)まで、札幌グランドホテル1階ロビー「グランビスタギャラリー サッポロ」にて

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