第242回 内田喜基 (アートディレクター/アーティスト)

[桐山登士樹の推薦文]

伝統産業にデザインを取り入れる活動を長年推し進めてきたが、その中のひとつが一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会(略称:伝産協会)の「NEW DENSAN PROJECT」だ。このマッチング事業で成果を出したのが、今回紹介するデザイナー内田喜基さんと愛媛県大洲和紙・五十崎社中の齋藤宏之さんのコンビ。当初はフォーカスを定めきれない部分もあったが、時間をおくと共に二人のコンビネーションは高まり、素材と技法とデザインにより魅力ある商品を創出してくれた。

内田さんは、先日イタリアのデザインコンペティション「A’ Design Award」で千代の亀酒造 「蒼流」がパッケージデザイン部門 Platinum(最高賞)を受賞。こうした海外での評価や受賞が、さらに一回り二回り大きな存在にする。引き続き、これまで力がおよびきれていなかった地域産業に大いに貢献して欲しいと思っている。

designディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

内田喜基(アートディレクター/アーティスト)

内田喜基(アートディレクター/アーティスト)

2004年cosmos設立。おもな仕事に「花王ケープ」「カルビーポテリッチ」「不二家 ネクター」などの商品デザイン、京抹茶「孫右ヱ門」伊勢木綿「oisesan」日本酒「千代の亀酒造」など全国各地の様々なブランディング、PARIS DESIGN WEEKにてYohji Yamamotoパリ支店でのインスタレーションなど多岐にわたる。アーティストとしてライフアートワーク「Kanamono Art」を活動しており2018年にNYのAgoraGalleryと1年間のアーティスト契約。 2019年AgoraGalleryでグループ展に参加。著書に「グラフィックデザイナーだからできるブランディング」(誠文堂新光社)ピンクリボンデザイン大賞審査員。

おもな受賞歴は、Graphis(NY) Branding7最高賞、D&AD(UK) 銀賞・銅賞、One Show Design(NY)銅賞、A’Design Award(IT)パッケージ部門最高賞、Red dot design award(DE)、グットデザイン賞、日本パッケージデザイン大賞銀賞ほか多数受賞。