第241回 吉田真也 (プロダクトデザイナー)

[桐山登士樹の推薦文]

今月のデザイナーはプロダクトデザイナーの吉田真也さん。吉田さんは、2010年の富山デザインコンペティションに「Wave Glass」で応募してくれた縁で、その後も伝統工芸の技を生かした魅力的なデザイン開発に尽力いただいている。今回、久しぶりに吉田さんのデザインを眺めてみたが、以前と比べ一皮むけ、洗練されたフォルムに安定感が漂う。機能と機能、素材と素材の接合部(合わせ方、収まり方)に成長の跡が見られる。2016年からミラノサローネサテリテにも参加されて、世界と向き合う意識も欲も高まっているようだ。こうした視野角を広げる努力は、近い将来、彼自身をさらに大きな存在へと進化させるであろう。

designディレクター桐山登士樹

桐山登士樹

デザインディレクター

デザインの可能性を探っていきたい。そんなことを考えて30年。さまざまなプロジェクトを通じて、デザインの力をアピールしています。

吉田真也(プロダクトデザイナー)

吉田真也(プロダクトデザイナー)

1984年生まれ。2012年にSHINYA YOSHIDA DESIGNを設立。元自動車のメカニックの経歴を活かし、日用品のプロダクトデザインからエンジニアリングまで幅広いプロジェクトに参加。2015年よりチームラボのプロダクト開発パートナーとしてデザインから製造まで、チームラボのさまざまなプロダクト制作に関わる。iF DESIGN賞、GOOD DESIGN賞、HUBLOT DESIGN PRIZE 2017ノミネートなど。



(PHOTO : Yukihide Nakano)