“布があると楽しい!”と、実感してもらえるテキスタイルをつくりたい-氷室友里インタビュー(2)

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“布があると楽しい!”と、実感してもらえるテキスタイルをつくりたい-氷室友里インタビュー(2)
自分が実際に感じた風景を、デザインに落とし込む

――IFFT/ILLでも発表していた、新作「SATOYAMA」について教えてください。

こちらもsnip snapシリーズで、実際に自分が訪れた岡山県の西粟倉という村の景色がテーマになっています。「ようび」という家具工房の代表である大島さんに案内してもらった景色を、デザインに落とし込んでいます。

「SATOYAMA」。ヒノキの森をイメージしたグリーンの部分にハサミを入れることができる。中には川が流れている。切る場所によって川をつなげていったり、湖を作ったり、山の上から滝を流したりすることができるしかけ。

「SATOYAMA」。ヒノキの森をイメージしたグリーンの部分にハサミを入れることができる。中には川が流れている。切る場所によって川をつなげていったり、湖を作ったり、山の上から滝を流したりすることができるしかけ。

西粟倉の多くの森は、人工のヒノキとスギの森なんですよね。昔は日本の木がたくさん売れたから大量に植えていたようですが、今は価値が下がってしまったから野放しになっていて、その結果、間伐しないから森が暗くなって死んでしまうということがあったそうです。大島さんは移住してきて、ヒノキの木々を使って家具をつくるということをやっている職人さんです。すごく森のことにもくわしくて、一緒に山を登りながら森や動物のことについて教えてくださいました。そういう見たり聞いたりした思い出やエピソードを生地の中で描いています。

木を切って家具をつくってそれを売って、森も木を切ってもらうことで元気になって…そういう循環があるなぁって。西粟倉の人たちを見ていると、お互いに森と人が助け合って暮らしているんだなと思いました。

――いいですね。そういう暮らしがあるということを、伝えていく新しい方法のような気がします。

背景を説明するためにつくっているわけではないのですが、実際に自分が体験して思ったからこそのデザインになっていると思うので、これからもそういう風につくれたらと思います。

「森の中で動物は一匹で歩いていることはなく、オスとメスで一緒に歩いている」というエピソードなどがデザインに盛り込まれている。椅子は、「ようび」の大島さんがつくってくださったものだという

「森の中で動物は一匹で歩いていることはなく、オスとメスで一緒に歩いている」というエピソードなどがデザインに盛り込まれている。椅子は、「ようび」の大島さんがつくってくださったものだという

氷室さんは、前回のインテリア ライフスタイルでデザイン提供した「crep」が「Best Buyer’s Choice 2017」を受賞、そして昨年秋のIFFT/ILLで「Young Designer Award」を受賞し、合わせてW受賞となった。「Young Designer Award」受賞者は、ドイツ・フランクフルトで2018年2月9日から13日まで開催される、世界最大の国際消費財見本市「アンビエンテ」に招待される。「SATOYAMA」を含め、これまでのシリーズを発表する予定だ(取材時:2018年1月)。

これまでこういった賞をいただいたことがなかったので、受賞についてはすごくびっくりしました。本当にインテリア ライフスタイルではいろいろなチャンスと出会いをもらっていますね。

若手の立場からすると、日本のいいメーカーやものづくりをされているブランドが一堂に出展していて、来場者はもちろん出展者同士も出会える場所だと思っています。もちろんバイヤーの方もたくさん来場するので、実際に今回の出展でたくさんお声がけもいただいている事実もあります。「Young Designer Award」という賞があるように、ちゃんと若手に光を与えてくれるのも嬉しいですよね。

テキスタイルの楽しさを伝えたい-人と布の新しい関係性

――デザインする上で、大切にしていることは何ですか?

リバーシブルにすることや動きによって柄が変化したりと、テキスタイルの楽しさを伝えたいなと思って活動しています。暮らしの中で布は地面から壁までいろいろなものに展開されていて、すごくいろいろな関わり方があると思います。家具だと「長く大切に使いましょう」というものが多いと思うんですが、生地は取り換えられたり、掛けたり、たたんでしまったりという気軽さがいいなと思っています。デザインでいろいろな楽しみ方を提案できたらいいなと思っていますし、暮らしの中で“布があると楽しい!”と、実感してもらえるような展開ができたらいいなと思います。

ハンカチブランド「swimmie」から発売されているハンカチ。赤、青、黄、緑の花々を集めて描かれており、吊るすとブーケのようになる

ハンカチブランド「swimmie」から発売されているハンカチ。赤、青、黄、緑の花々を集めて描かれており、吊るすとブーケのようになる

遊び心があるようなデザインをやりたいという気持ちは、ずっとありました。テキスタイルの面白さは実際に触れられることだと思っていて、ただグラフィック的に表現するだけではなく、質感や糸の選びなど素材から発想したり、いろいろな角度からアプローチできるのが良いところだと思っています。

今後つくっていきたいもの、やってみたいお仕事

カーペットやラグは提案してみたいなと思っています。足の触感で楽しめたり、いろんな見え方のものができそうだなと思っていて、すごく大きい空間に敷き詰められるものとか、たとえば商業施設とかホテルに敷かれるものとかおもしろそうだなって。あとはカーテンですね。時間によって光が入ってくる表情が変わるので、おもしろいことを提案できるんじゃないかなと思っています。

氷室友里インタビュー画像

また、取材後(2月20日)に、2月9日から13日までドイツのフランクフルトで開催されたアンビエンテについての感想も少しお聞きした。

ビックサイトの何倍もある大きな会場に4,441組もの出展者が各国から集まっていたそうで、とにかくスケールの大きさに圧倒されました…!会期中はバイヤーやメーカー、デザイナーなど、たくさんの方がブースに足を止めてくださいました。特に素敵だなと思っている海外のブランドがたまたま同じホールで出展をしていたのですが、ディレクターの方々に私の作品をご覧いただき、良い反応をいただけたことがとても嬉しかったです。

IFFT/ILLと同じく出展者同士の出会いや海外の同世代のデザイナーとの交流もとても刺激になりました。IFFT/ILLに出展したことで得た、この経験と出会いを次に繋げていきたいです!

アンビエンテ会場での様子

アンビエンテ会場での様子

取材・文:石田織座(MonitoriPlovdiv編集部) 撮影:野川かさね

氷室友里

■次回開催の姉妹見本市概要
Interior Lifestyle Tokyo/インテリア ライフスタイル
会期:2018年5月30日(水)~6月1日(金)
開催時間:10:00~18:00(最終日は16:30まで)
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)西 1・2・3・4ホール+アトリウム
主催:メッセフランクフルト ジャパン株式会社
入場料:2,000円(※招待状持参者およびWeb来場事前登録者は無料)
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