自然とふれあうきっかけをつくる、再生紙活用の新しい可能性「crep」-山陽製紙・AZUCHI(2)

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自然とふれあうきっかけをつくる、再生紙活用の新しい可能性「crep」-山陽製紙・AZUCHI(2)

まずはチャンスを増やすため、価格面と露出面からしっかり検討

——売り場の展開はどのように考えていましたか?

原田:正直なところ、売り場までイメージはできていませんでした。「crep」以前にステーショナリーなどをつくっていたときに、展示会や見本市に出展したらステーショナリー関連でご縁が生まれるだろうと思っていたんですけど、1年くらい続けていくうちにステーショナリーは非常に競合が多く、ちょっとやそっとでは難しいなと感じました。インテリア関連に方向性を変えたのは、なにかアテがあったわけではなく、インテリア関連のバイヤーの方とのご縁があれば……と、私たちにはそのくらいの意識しかなかったのですが、AZUCHIのおふたりは先のことまでキチッと読んでいらっしゃったと思っています。

福嶋:どういう攻め方にしていくかを考えたときに、ILTに来場するさまざまなバイヤーの方に興味を持ってもらうため、値段の設定はとても重視しました。布のレジャーシートは2000円代半ばくらいで売られているので、2000円にいかないラインでつくりましょうと。「紙」と「布」を初見で比較した場合に、やはりシビアになると思います。しっかり説明できる状況があるならいいのですが、ほかの色々な製品と並んだときに紙よりも布の方に価値を感じる人が多いので。

あと、僕らが提案したのは見本市への出展の仕方です。山陽製紙さんはこれまでもしっかりしたブースを構えられていました。当然ですが、それにもけっこうな費用がかかります。同じ費用を使うなら、少し出展料が安くて目立たない位置だけど、いいバイヤーが来るところに小さく2か所に出したらどうか、まずはチャンスを増やした方がいいんじゃないか、というような提案をしました。色々な場所で見ていただいて、そこで認知してもらえたからこそ、今年のILTではアトリウムの良い場所に出展することができたと思います。

去年のILTのときは、初日の午前中に「ASAHIKAWA DESIGN WEEK」のグランピングのそれを読む用に注文をいただきました。3~4週間後に200枚を納品するスケジュールだったのですが、その時はサンプル数枚しかなかったので、すぐ山陽製紙さんに電話をして「いまからつくってください!」と大急ぎで取りかかってもらいました。まだ量産体制が整っていない状態だったので、かなり焦りました(笑)。

新しい縁を活かして、ブランドを成長させていく

——ILTで初披露された新ラインナップは、テキスタイルデザイナーの氷室友里さんがデザインを担当していますが、氷室さんが参加した理由は?

福嶋:僕らはプロダクトデザインの領域だけというより、製品のベースとなるコンセプトのデザインだったり、ブランディングの部分でご依頼いただくことが多いです。なので、かわいい絵柄のデザインを要求されることがありません。でも、「crep」をもっと拡散させていこうとしたときに、僕たちだけでやるよりも、さまざまな方向へと広げてくれる方とも一緒にやっていきたい、という話になりました。

今回、依頼した氷室友里さんは、今年4月のミラノサローネで作品を拝見して「すごくいいなぁ…」と思っていましたが、まさかこんなにすぐにご一緒することになるとは思ってもいませんでした(笑)。氷室さんは、これまでの職歴から、商業ベースのこともしっかり理解されている。そういう売れる商品やサービスを知っているところも重要で、僕たちだけでは獲得できない層に広げてくれるんじゃないかなと。5月に代々木八幡の「CASE GALLERY」で個展を開催されていたので、直接お会いして「ちょっとタイトなんですけど……どうですか?」とお声がけしました。タイトどころか超特急でしたけど(笑)。

氷室友里さんがデザインを手がけた「MUGWORT(よもぎ)」

氷室友里さんがデザインを手がけた「MUGWORT(よもぎ)」

氷室友里さんがデザインを手がけた「DANDELION(たんぽぽ)」

氷室友里さんがデザインを手がけた「DANDELION(たんぽぽ)」

——ILTに出展している全ブースの中から優れた1社だけに贈られる、「Best Buyer’s Choice」を受賞された感想

原田:去年も何がなんだかわからないまま出展して、本当に良いご縁をいただきました。AZUCHIさん主導で進めていただき、アトリウムに出させていただけたのは嬉しいことです。「Best Buyer’s Choice」に選ばれたことを伝えられたとき、あまり実感が沸かなかったのですが、後から大変な賞をいただいたということがわかりました。ここまで導いてくださったAZUCHIさん、応援してくれた社員への感謝の気持ちが大きいです。あとは、それを実らせていくという責任も感じています。

山陽製紙・武田知子さん(以下、武田):私も専務と同じで、最初はまったく実感がありませんでした。休憩から戻ったらトロフィーが置いてあってすごく驚きました。AZUCHIさんに素敵なブースや商品をつくっていただいたことにとても感謝しています。また、素敵な賞をいただいたことを工場のみんなにも伝えたいなって思いました。陰ながら手伝ってくれたりとか、「いまどんな感じ?」と気にかけてくれていたので。最初は「タグなんてどうでもいいやん。何でこんなの付けるの?」って言われたりもしたんですけど(笑)。

山陽製紙株式会社 マーケティング部 武田知子さん

山陽製紙株式会社 マーケティング部 武田知子さん

福嶋:僕も率直に嬉しかったですね。「Best Buyer’s Choice取った!」って、かなり言いましたので。でも、ILTの別ゾーン「TALENTS」に自分たちでもブースを出してたので、そっちでは賞を取れなかったのが、ちょっとショックでした……。「あれ?」みたいな(笑)。

橋本:賞があったのはもちろん知っていましたが、「受賞しました」と言われて、改めて存在を思い出しました(笑)。6月までに新商品を出すことと、柄のデザインを依頼することに加えて、自分たちの展示もあったのでバタバタで………。

今回の受賞に関しては、カッシーナさんに選んでいただけたのが大きいと思います(※「Best Buyer’s Choice 2017」はカッシーナ・イクスシーによって選出)。「crep」は、カッシーナさんで販売されている商品の消費税にも満たない、ひょっとすると取り扱い商品の中で1番安いんじゃないかという価格設定です。そこにもしっかり目を向けているカッシーナさんのすごさを感じましたし、認めてもらえるようなものをつくれたことの達成感もあるので、そのご縁をどれだけ活かすことができるかという感じです。

ILT出展時の様子。左から原千秋専務取締役、原田六次郎代表取締役、福嶋賢司さん、橋本崇秀さん、氷室友里さん 【関連記事】人・モノ・コトが集まり、つながりが生まれる場所「インテリア ライフスタイル」 <a href="http://monitori-plovdiv.info/report/ilt2017/" rel="noopener" target="_blank">http://monitori-plovdiv.info/report/ilt2017/</a>

ILT出展時の様子。左から原千秋専務取締役、原田六次郎代表取締役、福嶋賢司さん、橋本崇秀さん、氷室友里さん
【関連記事】人・モノ・コトが集まり、つながりが生まれる場所「インテリア ライフスタイル」
http://monitori-plovdiv.info/report/ilt2017/

あと、武田さんがデザインを大切にしてくれたことも、「crep」をつくっていくうえで大きかったと思っています。外部のデザイナーがどれだけ頑張っても、メーカーの内部にいる方がデザインを受け入れて取り組んでくれなければ、企業でデザインは育ちません。武田さんが面倒なことでもコツコツと調整してくれたことが、「crep」の土台になっています。それにはすごく感謝しています。

武田:ILTという場でAZUCHIさんを通じて、カッシーナさんには製品を気に入っていただけました。そのほかにもさまざまな店舗で扱っていただき、これほどの製品になるとは思っていなかったので、いまでもまだ夢を見ているみたいです。2016年に入社して、福嶋さんや橋本さんと一緒にブランドをつくっていくなかで、「crep」を通して色々なことを学ぶことができました。

原田:武田は本当に何がなんだかという感じだったと思います(笑)。2016年に私たちがステーショナリーの分野からインテリア雑貨に目を向けたとき、たまたま応募してきてくれて、あれよあれよとここまで来ている。社内では工業用の紙をつくる生産体制はありますが、こういった新しいことをする生産体制はないわけです。JANコードについても知らないし、パッケージの仕方も考えなくてはならない、そういうことを彼女は全部引き受けてカタチにしてくれました。

「crep」のこれからの可能性

福嶋:まだまだ模索の段階です。下手に広げていくより、もっと認知の方に重点を置いた方が良いんじゃないかなと。攻め方は慎重に考えています。

原田:やはり、当社の理念から離れていくようなことはしたくないです。おふたりから言われていたのは、「いままでになかったものをつくっていこう」ということです。最初は既にあるものをクレープ紙でやったらどうなるか?みたいなことをしていたのですが、商品の根底に理念やコンセプトのある、「いままでになかったものをつくる」ことに取り組めるようになれました。

福嶋:実は製品の開発だけでなく、社内ブランディングのようなカタチで社内コンペのお手伝いもしました。そのコンペでは武田さんのアイデアが最終まで残り、「PICNIC RUG」と一緒に使える屋外用の枕をつくりましょうという提案から、「PICNIC PILLOW(ピクニックピロー)」は生まれました。

繊維が太く、強いコシと弾力性を持ったアスペロ綿を使用した「PICNIC PILLOW」。ハトメは携帯時や乾燥時のフックとして使える

繊維が太く、強いコシと弾力性を持ったアスペロ綿を使用した「PICNIC PILLOW」。ハトメは携帯時や乾燥時のフックとして使える

橋本:クッションを屋外で使いたいという需要は間違いなくあって。でも、家のクッションを外に持っていくのは抵抗がある。屋外用として売っているクッションは、発泡材そのままのようなものがほとんどです。「PICNIC PILLOW」は、クレープ紙ならではの強さも活かせて、ちゃんと中に綿を入れて縫製もできる、なおかつ屋外で使うにも抵抗感がない素材としての良さがあります。今後カタログやサイトで、さらに使い方の提案をしていきたいと思っています。

あと、OEMとして「crep」をフェスで販売したいというのはすごくあって。フェスのロゴやバンドのロゴも入れられますし、「crep」の軽さも評判が良いという実感があるので、できるだけ荷物を減らしたいフェスにはすごくはまるんじゃないかと思っています。

取材・文:瀬尾陽(MonitoriPlovdiv) 撮影:平野愛

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