生きとし生けるもの

小林正人《名もなき馬》2014 ©Masato Kobayashi, courtesy of ShugoArts小林正人《名もなき馬》2014
©Masato Kobayashi, courtesy of ShugoArts

現代を生きる私たちにとって、動物はどういった存在なのだろうか。人類が歩んできた歴史を振り返ってみると、動物は大切な家族や友として、生命を脅かす危険な敵として、人知を超えた聖なる神やその使いとして、いつでも人とともにあった。また精神の営みだけでなく、狩猟や農耕、畜産といった生の営みにおいても、動物は欠かすことができない特別な存在であり続けている。

しかし、そうして育まれてきた関係が、いつの時代も調和に満ちていたとは限らない。むしろ現代では、文明や科学技術の発達がもたらした生態系への影響によって、人間と動物のつながりは失われながら錯綜している。

本展では、動物をテーマとした14名のアーティストによる多様な作品表現を通じて、現代の人間と動物の複雑な関係を見つめ直していく。絵画や彫刻、写真、映像、マンガ、詩など、人間の想像力が生み出す未知の動物たちとの出会いが、美術館で待っていることだろう。作品がもつ生命の力強さや躍動は、人間社会が動物を隔てていた規範や固定観念を解きほどき、今一度つながるための手がかりとなるかもしれない。

生きとし生けるものすべてが等しく宿している、生のかけがえのなさ。人間社会と自然、日常と幻想の境界を飛び越え、軽やかに行き来する動物たちは生命の連鎖と生の根源的な価値を、私たちに気づかせてくれることだろう。

開催期間 2016/07/24(日)~2016/11/29(火)
※それを読む会期は終了しました
時間 7–8月 10:00~18:00、9–10月 10:00~17:00、11月 10:00–16:30(いずれも入館は閉館30分前まで)
休館日 水曜日(祝日の場合は翌日休)
入場料 7–10月 大人1,200円/高・大学生800円/小・中学生500円、11月 大人1,000円/高・大学生500円/中学生以下無料
参加アーティスト 淺井裕介、新居幸治、イケムラレイコ、小林正人、管 啓次郎、染谷悠子、高木正勝、中谷ミチコ、西島大介、橋本雅也、三沢厚彦、宮崎 学、ミロコマチコ、ムラタ有子
会場
  • ヴァンジ彫刻庭園美術館
  • 静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1
会場電話番号 055-989-8787
会場URL
詳細URL
www.steroid.in.ua

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