【さいきん、なに買った?】渡辺佑介さんの、思春期に大きく影響を与えた映画のサントラ

【さいきん、なに買った?】渡辺佑介さんの、思春期に大きく影響を与えた映画のサントラ
こんなにモノが溢れる時代に、それでも私たちが「モノを買う」のはなぜだろう?

物欲…?はたまた必要に駆られて…?「買う」という行為から、その人らしさや考え方が見えてくるような気がします。本企画はいわゆる「私の定番アイテム」紹介ではありません。さまざまな職種の方に「さいきん、買ったもの」をうかがい、改めて「買う」ことについて考える…そんな大げさな話ではなく、審美眼のある方々に「買う」にまつわるお話をうかがう、ちょっと軽めの読み物です。

プロダクトデザインを主軸に活動するデザイナーの渡辺佑介さん。自身が影響を受けたカルチャーへの愛をにじませる渡辺さんがセレクトしたのは、ある意味ド直球で同世代なら「わかる!」なアイテムです!

映画『KIDS』サウンドトラック

KIDSはすごく影響を受けている映画で、このサントラはずーっと探していて昔からどうしても欲しかったものです。2017年くらいに出たリイシュー盤(再発盤)は買えず、「ゆるく買いたいものリスト」に入れていて、先月、中目黒の「waltz」にふらっと寄ったら売っててすぐにレジに持っていきました(笑)。

映画はリアルタイムでは見れていないんですが、中学生のときにレンタルビデオで見たのが最初です。内容は若者の日常とドラッグとかの話で、決してほめられた内容ではないけどすごくカッコよく思ったのが印象に残っています。

「欲を言うとオリジナル盤を買いたかったですね~。角とかボロボロのほうがいいなぁ…」と、話していた渡辺さん。発見した方はぜひ渡辺さんにご連絡ください(笑)。

当時、海外は僕にとってまだ遠いものだったんですが、この映画ではじめて同年代の人間のニューヨークでの暮らしがわかったっていう感覚でした。描写がけっこうリアルで、「アメリカの学生はこんな感じなのか!」って衝撃的で…。いま思うとちょっと恥ずかしいですけど、よく服装や行動をマネしてましたね(笑)。

監督のラリー・クラークにも会ったことがあるんですよ。彼が撮りためた写真の展示販売会が原宿であって、小さな写真が15,000円くらいするんですけど、KIDSの撮影時に撮ったお宝写真もあって自分的には「めちゃめちゃ安いな!」と思いました(笑)。その会場で普通にラリー・クラークと、KIDSに出演していたレオ・フィッツパトリックがキュレーターとして一緒にいて。「うおぉぉ!すげぇ!めっちゃ好きっす!」とか興奮して言ったら、「みんなそう言うよ~」って(笑)。

カルチャーと「買い物」

スケートのビデオとかもけっこう見てました。スパイク・ジョーンズがすごい好きだったので。そこから音楽好きになったんですよね。ファーサイドの「Drop」とか最高にかっこいいですし、いまだにあれを超えるMV見たことないなって思います。KIDSはこういう文化が勃興した中の象徴的な映画で、いまだに影響力がありますよね。

レコードに関しては最近は名盤を買うことが多くて、家でゆっくり聴けるものを選ぶことが多いです。学生の頃は1~2時間レコード屋でじっくり探して買ったりしてましたけど、最近はあまり時間が取れないですね(苦笑)。いまは2000年代に買えなかったやつを買うことが多いかなぁ。買い方とか聴き方は変わったなと思いますけど、音楽はずっと聞いていたいですね。

タイトル画像:岡村優太

渡辺佑介

渡辺佑介

デザインオフィスWD・代表取締役/デザイナー/女子美術大学非常勤講師。プロダクトデザインを主軸に、成すべきデザインを暮らしに適応させ、社会の抱える課題を解決するアイデアを提供している。ブランディングやグラフィックデザイン、新規事業開発から製品開発の量産対応まで、幅広くカバー。2017年より自社アクセサリーブランド「L.W」を運営。2019 German Design Award Special mention 受賞。


2019年は夏・秋・冬と連続してプロジェクト・プロダクトのリリースを予定。アクセサリーブランド「L.W」も近々、銀座・名古屋と取り扱い店舗が増える予定なのでお見逃しなく!