第2回:特種東海製紙の卓上カレンダー

第2回:特種東海製紙の卓上カレンダー

デザイン編集者が見つけた素敵な紙ものを紹介するコーナー「技あり紙もの通信」も2回目となりました。今回は、製紙会社「特種東海製紙」の卓上カレンダーをご紹介いたします。

特種東海製紙は、色やエンボスのついた「ファンシーペーパー」と呼ばれる特殊紙で定評があり、色が豊富にそろう「TANT」や、独特なエンボスが特徴の「レザック」など、有名な紙を数多く開発してきました。グラフィックデザイン界の巨匠、故田中一光さんと各種ファンシーペーパーの開発に取り組み、現在でもさまざまなデザイナーの意見を取り入れながら紙の開発を続けている企業です。デザイナーなら一度はお世話になったことがあるのではないでしょうか。

そんな魅力的な紙をつくる企業のカレンダーと聞けば、期待も高まりますよね?こちらがそのカレンダーです。

透明のCDケースに、月ごとに違う色の紙が入っています。写真は2017年のものですが、新製品や主力商品の中から毎年、違う紙が選ばれているそうです。2007年からこの形状でつくられており、デザインは特種東海製紙の顧問も務めるグラフィックデザイナーの廣村正彰さんが担当。毎年、取引先の企業や個人宛に送付されているものです。

2017年のカレンダーには、「TSギフト」という新製品を使用。「TSギフト-1」と「TSギフト-7」の2種類が交互になるよう、配置されているとか。パッケージ、書籍の表紙、カード類で使われることを想定し、四六判200kgという厚めのものが選ばれたそうです。デスクに回りにもあり、カードとも縁があるペンをアイコン化して型抜しており、1年分の紙を重ねるとカラフルなペンが並んでいるように見えます。

▼TSギフト-1

▼TSギフト-7

こちらの写真は2016年のカレンダー。「レザック66」という紙が使われています。月の数字のところが型抜になっていて、次の月の色が見えるデザインが素敵です。こちらは数字の部分を型抜しているので、2017年版カレンダーよりも薄い四六判100kgの厚さの紙が使われています。

▼レザック66

毎年、印刷会社や製紙会社の方々からカレンダーをいただくのですが、その中でもこのカレンダーはひときわ目を引きます。配色の美しさもありますが、カレンダーとして使いやすく、紙見本としてすぐ参照できるという実用性も兼ね備えているのが素晴らしいと思います。毎年、届くのが楽しみなカレンダーのひとつです。

「もっといろんな紙を見てみたい!」という方は、下記のウェブサイトからどうぞ。

特種東海製紙のファンシーペーパー「特種のタネ」

宮後優子(グラフィック社)

宮後優子(編集者/Book&Designディレクター)

宮後優子(みやご・ゆうこ)
編集者/Book&Designディレクター。東京藝術大学で美学美術史を学んだ後、出版社の編集者に。デザイン専門誌『デザインの現場』編集長を経て、文字デザイン専門誌『Typography』を創刊。デザイン書編集者として20年近く活動。デザイン関係の雑誌・書籍・ウェブサイトの編集のほか、それを読むやワークショップなどの企画・運営を行う。

best-cooler.reviews/mammoth-coolers-mammoth-to-everyone/

www.adulttorrent.org

a-diplomu.com