第9回:ジャンフェルトの紙見本帳

第9回:ジャンフェルトの紙見本帳

一般的な白い印刷用紙ではなく、色や柄がついた特殊紙「ファインペーパー/ファンシーペーパー」。そのファインペーパーを扱う紙の専門商社、竹尾が最近おもしろい紙見本帳を制作したと聞いて、見せていただきました。

ジャンフェルトの紙見本帳1

その見本帳とは、色ものファインペーパー「ジャンフェルト」の「CHARACTERS 文字からサインへ」です。ジャンフェルトは、横方向の縞模様、縦方向のフェルト調の模様、細かな繊維が入った独特の風合いがある紙で、書籍の装丁などでよく使われています。1997年に発売された紙ですが、今回新色が加わるなどバリエーションが刷新されたことにより、新しく見本帳が制作されたそうです。

一見、普通の紙見本帳ですが、中を開くと上の方に飛び出すポップアップの仕掛けが。その下のサンプルでは四六判80kg、100kg、130kg、210kgの4種類の厚さが比較できるようになっています。

さらに中をめくっていくと、ジャンフェルト四六判Y目100kg全14色の紙が色ごとに綴じられています。各ページには数学記号や音楽記号など、身近にある記号25種類の成り立ちの解説と、さまざまな記号に関する11のコラムが掲載されており、この見本帳自体が1冊の本のようです。

ジャンフェルトの紙見本帳3

ジャンフェルトの紙見本帳4

おもしろいのは、製本の仕方。1枚の紙を四つ折りにして製本し、写真のように折りたたまれた部分を広げて読んでいく構成に。紙の表裏に文章が印刷されているので、表裏の両面に刷った状態も確認できます。通常の書籍では上辺をカットするので、折り目が裁ち落とされてページごとにめくれるのですが、この見本帳では折り目を裁ち落とさずに残すことで、1枚ずつ広げて読むという変わった仕様になっています。

ジャンフェルトの紙見本帳5

ジャンフェルトの紙見本帳6

また、それぞれの紙色ごとに、オフセット印刷、UVオフセット印刷、箔押し(メタリック箔、ホログラム箔、顔料箔)、金銀や蛍光インキの印刷、白刷り、ニス刷りなど、さまざまな印刷加工が施されており、印刷加工の見本帳にもなっています。濃松葉(深緑)や紫紺(紺色)など濃色の紙には銀や白のインキで文字が刷られているのですが、細かな文字も読めるくらい、くっきりと印字されていました。書籍の帯など文字を印刷したい場合にも使えそうです。

この見本帳の文章およびデザインを担当したのは、デザイナーの松田行正さん。御自身のデザイン事務所「マツダオフィス」で数々のブックデザインを手がけるかたわら、本のオブジェ性や独創性を探求する出版社「牛若丸」を主宰。あっと驚くような斬新な本を数多く出版されていらっしゃいます。

ジャンフェルトの紙見本帳7

今回の見本帳は、造本としての新しさ、読み物としてのおもしろさ、印刷加工見本としての実用性を兼ね備えているところが素晴らしいと思いました。紙や造本を知り尽くした松田さんならではのアイデアに脱帽です。「とっておきたい」と思える造本は、長年オブジェとしての本をつくり続けてきた松田さんの真骨頂。アイデアと工夫次第で紙の可能性が広がっていくことを再発見できました。

ジャンフェルト特別見本帳「CHARACTERS 文字からサインへ」
縦190×横105×厚12mm 非売品(竹尾 見本帖本店にて閲覧可能)

竹尾

ジェンフェルト

マツダオフィス/牛若丸出版

宮後優子(グラフィック社)

宮後優子(編集者/Book&Designディレクター)

宮後優子(みやご・ゆうこ)
編集者/Book&Designディレクター。東京藝術大学で美学美術史を学んだ後、出版社の編集者に。デザイン専門誌『デザインの現場』編集長を経て、文字デザイン専門誌『Typography』を創刊。デザイン書編集者として20年近く活動。デザイン関係の雑誌・書籍・ウェブサイトの編集のほか、それを読むやワークショップなどの企画・運営を行う。

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