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モクチンメソッド

都市を変える木賃アパート改修戦略

モクチンメソッド

木造賃貸アパート(モクチン)は戦後大量に建てられたが、いまは老朽化と空き家化が著しい。

建築系スタートアップ「モクチン企画」は、その再生をミッションに、シンプルな改修アイデア「モクチンレシピ」を家主や不動産業者に提供する。街から孤立した無数のモクチンを変えることで豊かな生活環境、都市と人のつながりをとり戻す試み。

川勝真一(建築リサーチャー、RADディレクター)おすすめコメント

「都市をつくるシステムをサービスによって実装する、新しい建築家像」


本書は、現代における建築からの都市デザインについて、理論的な枠組みとその実現に向けた手法を明確に示したものとして、近年稀にみる成果だと言える。抽象的な机上の都市論でもなければ、建築家によるまちづくり体験談でもない。ある仮説に基づいた実践とその帰結と考察がここには存在している。あくまで「人」ではなく「建築」によって都市がどのように更新可能かが真正面から問われているのだ。


主人公として取り上げられるモクチン(木造賃貸アパート)は、戦後の高度経済成長を支えると同時に、都市計画史上の最重要課題として位置付けられてきた。耐震性や延焼の可能性が高いモクチンエリアを改良するための方法はさまざまに試みられてきたが、抜本的な解決策が見つからないまま、今でも東京都内に30万戸のモクチンが存在し続けている。


著者は、この都市史上の難問に「モクチンレシピ」という武器を用いて果敢にも挑み、その解決の道筋を示す。モクチンレシピは、モクチンの改修方法をWeb上で公開するというものだが、不動産事業者やオーナー、工務店などの多様な事業者とパートナーを組み、モクチンレシピを運用することで、一室単位ではなく、外廊下や外構といった街と接する部分にまで適用範囲を拡張することを可能にしている。小規模な事業者の個別的な開発がモクチンによる都市をつくり出したように、レシピの適応もまた個別的でありながら、それがネットワーク化されることで都市へと影響を持つ。


これまでも建築家はアーバンデザインに向けたシステムは提案してきたが、それを社会の中で運用する方法や仕組みには不思議なほどに関心を払ってこなかった。モクチンレシピは、さまざまな状況や事情に適応可能な柔らかなシステムとしてだけではなく、社会に組み込むためのサービスとしてもデザインされている。つまり、アーバンデザインを可能にするのは、「システム+サービス」による社会への実装だということを示してくれるところに、本書の現代性と革新性が存在している。


発行 学芸出版社
著者 連勇太朗、川瀨英嗣/モクチン企画
イラスト 荒牧悠
装丁 鈴木哲生
仕様 A5判、192ページ
価格 2,200円
ISBN 978-4-7615-2650-4
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